最新のaacraidとnet-igbをVMwareインストーラーISOへ組み込む

Panhead

2016年09月22日 22:37

VMware の上に FreeBSD をインストールするため、まずは VMware をインストールしなければならなくなりましたが、また問題。
今度は VMware ESXi 6.0 の ISO ファイルで RAID が認識できなくて、インストールできない (>_<)

こうなったときの選択しとしては、こんなところでしょうか。

いろいろ調査検討した結果。ESXi installer ISO ファイルへ RAID driver を組み込みすることにしました。

Adaptec RAID コントローラーは RAID 6405 。
このコントローラーカードの VMware 6.0 用の RAID driver は正式にリリースされている為、まずは RAID ドライバーをダウンロードしておきます。

次に必要となるのが ESXi-Customizer-PS です。
このプログラムは名称に PS とついていますが Windows Power Shells で動作するスクリプトの様です。

さらに前のバージョンに ESXi-Customizer という Windows の exe プログラムもまだダウンロードはできるようですが WindowsXP でしか動作しなかったので、PowerShell バージョンを利用することにしました。

ESXi-Customizer-PS の動作する環境の準備

そのままでは ESXi-Customizer-PS は動きませんでした。まずは PowerCLI をインストールする必要があるようです。

vSphere PowerCLIインストールし、OS再起動

VMware vSphere PowerCLI のインストール最中、途中でブラウザの再起動を要求されました。Firefox も Chrome 再起動を要求されました。参考にしていたサイトを大量に開いているのに、そんなの要求しないでよ。って感じですが。しょうがないので、ブラウザは閉じます。

ESXi-Customizer-PS を実行してみたところ、まだ動かない。

CisCoreService が見つからないといったエラーが表示されました。

調査したところ PowerCLI をインストールした後は、OS も再起動する必要があるようです。

PowerShell のセキュリティ設定を解除する

PowerCli をインストールして、実行してみたのですが、ポリシーが厳しくて実行できませんでした。そのため以下のコマンドでポリシーを変更する必要があります。

Get-ExecutionPolicy

この Get-ExecutionPolicy コマンドを実行すると、現状の設定が見られます。

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

Set-ExecutionPolicy コマンドを実行すると、ポリシー変更ができますので、RemoteSigned へ設定しました。

PowerShell で実行をブロックしてしまった場合の解除方法 Unblock-File

OS再起動も終わり、いざ PowerCLI 実行!PowerShell スクリプト実行のパーミッション要求があったのですが、誤って「ずっと拒否」的な選択してしまい、調査する羽目になりました。

Unblock-File "ファイル名"

Unblock-File "C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\vSphere PowerCLI\Scripts\Initialize-PowerCLIEnvironment.ps1"

これで PowerShell スクリプトの実行拒否の解除完了です。

いよいよ VMware ISO ファイルへ RAID driver を組み込む

VMware ESXi 6.0 の installer ISO ファイルと、RAID ドライバーを用意します。おそらくこれで準備完了です。

ドライバーなどインストールしたいユーティリティを、一つのディレクトリへまとめておいておきます。

c:\wintool\esx5.1\pkg

ファイルは vib ファイル単体でも良いし zip ファイル (index.xml, metadata.zip, *.vib, vendor-index.xml が入った zip ファイル) でも、良いようです。ESXi-Customizer-PS のプログラムが *.vib, *.zip でディレクトリ内を探してくれます。

今回は ESXi 5.1 用と、ESXi 6.0 用を作成する為、以下のコマンドを実行しました。署名の為か -nsc オプションを付けないと ISO 作成時に最後エラーになってしまいました。

.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v51 -pkgdir c:\wintool\esx5.1\pkg -nsc
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v60 -pkgdir c:\wintool\esx6.0\pkg -nsc

公式にはあるけど、インストーラーに入っていないといった場合は、以下のように、ISO ファイルと、ドライバーをネットからダウンロードしながら ISO custom パッケージを作成してくれるようです。

.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v60 -load scsi-aacraid,net-igb

無事、ESXi をインストールすることができました。

 

ぶち当たったエラーメッセージ

vSphere PowerCLI 以下のコマンドでブロックを解除しました。

Unblock-File <ファイル>

このメッセージは PowerCLI がインストールされていないと出ます。素直に先に vSphere PowerCLI をインストールします。

このメッセージは PowerCLI インストール後、OS を再起動していないと出ました。OSを再起動したらあっさり解決しました。

最後に気がついたこと

あれ?たしか、ESXi インストーラー起動途中で、キーボード操作するとドライバーを読み込ませることができますよね?

使用したハードウェア構成

参考サイト

使用したドライバー類


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