VMware の上に FreeBSD をインストールするため、まずは VMware をインストールしなければならなくなりましたが、また問題。
今度は VMware ESXi 6.0 の ISO ファイルで RAID が認識できなくて、インストールできない (>_<)
こうなったときの選択しとしては、こんなところでしょうか。
- USB メモリーへ ESXi をインストールし、RAID 側はストレージ専用とする案 → そもそもIPMIインストール中でDCにあり遠い
- RAID ドライバーの組み込まれたメーカーの ESXi installer ISO ファイルを使用 → そんなの無い。
- RAID ドライバーを組み込んだ ESXi installer ISO ファイルを作る → これかな。
いろいろ調査検討した結果。ESXi installer ISO ファイルへ RAID driver を組み込みすることにしました。
Adaptec RAID コントローラーは RAID 6405 。
このコントローラーカードの VMware 6.0 用の RAID driver は正式にリリースされている為、まずは RAID ドライバーをダウンロードしておきます。
次に必要となるのが ESXi-Customizer-PS です。
このプログラムは名称に PS とついていますが Windows Power Shells で動作するスクリプトの様です。
さらに前のバージョンに ESXi-Customizer という Windows の exe プログラムもまだダウンロードはできるようですが WindowsXP でしか動作しなかったので、PowerShell バージョンを利用することにしました。
- VMware Front Experience- ESXi-Customizer-PS (PowerShell バージョン)
ESXi-Customizer-PS の動作する環境の準備
そのままでは ESXi-Customizer-PS は動きませんでした。まずは PowerCLI をインストールする必要があるようです。
vSphere PowerCLIインストールし、OS再起動
VMware vSphere PowerCLI のインストール最中、途中でブラウザの再起動を要求されました。Firefox も Chrome 再起動を要求されました。参考にしていたサイトを大量に開いているのに、そんなの要求しないでよ。って感じですが。しょうがないので、ブラウザは閉じます。
ESXi-Customizer-PS を実行してみたところ、まだ動かない。
CisCoreService が見つからないといったエラーが表示されました。
調査したところ PowerCLI をインストールした後は、OS も再起動する必要があるようです。
PowerShell のセキュリティ設定を解除する
PowerCli をインストールして、実行してみたのですが、ポリシーが厳しくて実行できませんでした。そのため以下のコマンドでポリシーを変更する必要があります。
Get-ExecutionPolicy
この Get-ExecutionPolicy コマンドを実行すると、現状の設定が見られます。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
Set-ExecutionPolicy コマンドを実行すると、ポリシー変更ができますので、RemoteSigned へ設定しました。
PowerShell で実行をブロックしてしまった場合の解除方法 Unblock-File
OS再起動も終わり、いざ PowerCLI 実行!PowerShell スクリプト実行のパーミッション要求があったのですが、誤って「ずっと拒否」的な選択してしまい、調査する羽目になりました。
Unblock-File "ファイル名"
Unblock-File "C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\vSphere PowerCLI\Scripts\Initialize-PowerCLIEnvironment.ps1"
これで PowerShell スクリプトの実行拒否の解除完了です。
いよいよ VMware ISO ファイルへ RAID driver を組み込む
VMware ESXi 6.0 の installer ISO ファイルと、RAID ドライバーを用意します。おそらくこれで準備完了です。
ドライバーなどインストールしたいユーティリティを、一つのディレクトリへまとめておいておきます。
c:\wintool\esx5.1\pkg
ファイルは vib ファイル単体でも良いし zip ファイル (index.xml, metadata.zip, *.vib, vendor-index.xml が入った zip ファイル) でも、良いようです。ESXi-Customizer-PS のプログラムが *.vib, *.zip でディレクトリ内を探してくれます。
今回は ESXi 5.1 用と、ESXi 6.0 用を作成する為、以下のコマンドを実行しました。署名の為か -nsc オプションを付けないと ISO 作成時に最後エラーになってしまいました。
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v51 -pkgdir c:\wintool\esx5.1\pkg -nsc
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v60 -pkgdir c:\wintool\esx6.0\pkg -nsc
公式にはあるけど、インストーラーに入っていないといった場合は、以下のように、ISO ファイルと、ドライバーをネットからダウンロードしながら ISO custom パッケージを作成してくれるようです。
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v60 -load scsi-aacraid,net-igb
無事、ESXi をインストールすることができました。
ぶち当たったエラーメッセージ
- ソフトウェアの制限のポリシー (グループ ポリシーを使用して作成されたポリシーなど) によって操作がブロックされているため、ファイル .... は読み込めません。
vSphere PowerCLI 以下のコマンドでブロックを解除しました。
Unblock-File <ファイル>
- FAITAL ERROR: It looks like there is no compatible version of PowerCLI installed!
このメッセージは PowerCLI がインストールされていないと出ます。素直に先に vSphere PowerCLI をインストールします。
- An unexpected error occured: A provider is not available for the following required component service: CisCoreService
このメッセージは PowerCLI インストール後、OS を再起動していないと出ました。OSを再起動したらあっさり解決しました。
最後に気がついたこと
あれ?たしか、ESXi インストーラー起動途中で、キーボード操作するとドライバーを読み込ませることができますよね?
使用したハードウェア構成
- サーバー A.T.Works の Rad Beagle 1/4U モデル
- Adaptec 6405
- Intel Xeon E3-1265Lv3 2.50Ghz
- SSD 512GB x2
- adaptec RAID 5604E
参考サイト
- VMware Front Experience- ESXi-Customizer-PS (PowerShell バージョン)
- VMware Front Experience- ESXi-Customizer (End of Support. WindowsXP まで対応)
- ESXi のカスタムディスクを作る (6.x系)
- vSphere ESXi 6でRealtek NICを動かす(ESXi-Custmizer-PS編) - 雑木林
- VMware vSphere Client のダウンロード URL (2090544) - VMware KB
- PowerShellのExecutionPolicyのスコープとかについて詳しく - Qiita
使用したドライバー類
- VMware 5.1 用 Intel i210 Gigabit Ethernet Driver (Intel i210 Gigabit Ethernet)
- Adaptec - Adaptec Driver- AACRAID Driver v1.2.1-41024 for VMware Download (adaptec RAID 5604E)