さくらの VPS 1G と さくらのオブジェクトストレージを使い、100GB 540 円のストレージを作ってみました。
「さくらのオブジェクトストレージ」は 100GiB (ギビバイト) まで 540 円です。
なのでちょっとでも使えば 540 円。
オブジェクトストレージとなると気になる転送料ですが「当社サービス内からの通信」ということで、さくらのVPSと、さくらのストレージ間であれば無料です。
あ、もちろんVPSインスタンス料金は別ですよ。
元々さくらのVPSでウェブサーバーを動かしていたので、そこに 540円 で 100GB のストレージを付けてしまえという作戦です。
さくら VPS は さくらインターネットサービス内での転送量は無料。なので さくらのクラウド や、さくらのVPS 間で通信をすれば転送量は一切かかりません。これを利用し、さくらのVPS上へ s3fs-fuse を使ってマウントし、クラウドストレージ化してみました。
以前から s3fs は AWS S3 で使っていたので 1.72 を既にインストール済でしたが、今回のタイミングで s3fs を新しく入れ替えることにしました。
以下 URL から 1.74 を取得してきます。
GitHub 上 には、さらに新しい 1.79 がありましたが、上手く動作しなかったので 1.74 を使っています ww
fuse も新しいバージョンを要求してきますので、fuse-2.9.4.tar.gz をダウンロードします。
./configure --prefix=/usr/local
make install
で、fuse 2.9.4 をインストールしました。次は s3fs 。
その前に /usr/local/lib 環境を ./configure に認識させるため以下のコマンドを実行したます。
export PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/lib/pkgconfig
さらに s3fs を展開してインストールします。
./configure
make
make install
/etc/fstab で自動マウントしても良いのですが、一旦試すだけなので root でマウントすることにします。
echo "<バケット名>:<R/Wのシークレットキー>" > /root/.passwd-s3fs
chmod 600 /root/.passwd-s3fss3fs <バケット名> /hogehoge/<マウントポイント> -o url=https://b.sakurastorage.jp/ -o allow_other
これで root ユーザで手動マウント。df すると
じゃん、256TB ストレージの出来上がり。
ただし、ド遅いですが ^^;
プライベートでストレージを構築する場合、よくあるのは ownCloud ですね。
もうひとつは BitTorrentSync 。
どちらで同期させようか迷いましたが、今回は BitTorrentSync で同期することにしました。
他には Dropbox とか有るけど、パブリックと比較してもね・・・と思ったけど、あれ?さくらのオブジェクトストレージを使っている時点で、プライベートといえるの?
その辺は、考えないことにします。
Dropbox は 1TB で 1,200円/月
オブジェクトストレージ & BitTorrentSync は、100GiB 540 円/月・・・あれ高いっ ww
※ さくらVPS自体の価格は別です。
この価格差は、プライベートってことで ww
さらには BitTorrentSync 。
これそもそもセキュリティやプライベートは守られているの?っていうゲートウェイ的な懸念点は、今でもありますが、540 円でプライベートなクラウドストレージが出来上がります。
キャプチャとっていた所 Sync Virtual Ma ・・・
なんと!
仮想マシンの同期で使わせようとしているのか!!!
Sync Logs ふむふむ。
Sync ISO
Sync 4K ・・・ Sync Everything。
オブジェクトストレージ上へ置いたおかげで、容量は256TB 、でも従量制。
でも、スピードはド低速 笑。
こんなストレージが出来上がりました。
せっかくのちょ~早い BitTorrentSync なのに、遅い s3fs-fuse のおかげで2拠点間の連携だといつまで経っても同期が終了しないという・・・。
ふむ。