さくらのクラウドストレージをs3fsでマウントてBitTorrentSyncしてみた

Panhead

2015年10月28日 22:24

さくらの VPS 1G と さくらのオブジェクトストレージを使い、100GB 540 円のストレージを作ってみました。

 

「さくらのオブジェクトストレージ」は 100GiB (ギビバイト) まで 540 円です。
なのでちょっとでも使えば 540 円。

オブジェクトストレージとなると気になる転送料ですが「当社サービス内からの通信」ということで、さくらのVPSと、さくらのストレージ間であれば無料です。

あ、もちろんVPSインスタンス料金は別ですよ。
元々さくらのVPSでウェブサーバーを動かしていたので、そこに 540円 で 100GB のストレージを付けてしまえという作戦です。

さくら VPS は さくらインターネットサービス内での転送量は無料。なので さくらのクラウド や、さくらのVPS 間で通信をすれば転送量は一切かかりません。これを利用し、さくらのVPS上へ s3fs-fuse を使ってマウントし、クラウドストレージ化してみました。

以前から s3fs は AWS S3 で使っていたので 1.72 を既にインストール済でしたが、今回のタイミングで s3fs を新しく入れ替えることにしました。
以下 URL から 1.74 を取得してきます。
GitHub 上 には、さらに新しい 1.79 がありましたが、上手く動作しなかったので 1.74 を使っています ww

fuse も新しいバージョンを要求してきますので、fuse-2.9.4.tar.gz をダウンロードします。

./configure --prefix=/usr/local
make install

で、fuse 2.9.4 をインストールしました。次は s3fs 。

その前に /usr/local/lib 環境を ./configure に認識させるため以下のコマンドを実行したます。

export PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/lib/pkgconfig

さらに s3fs を展開してインストールします。

./configure
make
make install

/etc/fstab で自動マウントしても良いのですが、一旦試すだけなので root でマウントすることにします。

echo "<バケット名>:<R/Wのシークレットキー>" > /root/.passwd-s3fs
chmod 600 /root/.passwd-s3fs

s3fs <バケット名> /hogehoge/<マウントポイント> -o url=https://b.sakurastorage.jp/ -o allow_other

これで root ユーザで手動マウント。df すると

じゃん、256TB ストレージの出来上がり。

ただし、ド遅いですが ^^;

プライベートでストレージを構築する場合、よくあるのは ownCloud ですね。
もうひとつは BitTorrentSync 。
どちらで同期させようか迷いましたが、今回は BitTorrentSync で同期することにしました。

他には Dropbox とか有るけど、パブリックと比較してもね・・・と思ったけど、あれ?さくらのオブジェクトストレージを使っている時点で、プライベートといえるの?
その辺は、考えないことにします。

Dropbox は 1TB で 1,200円/月

オブジェクトストレージ & BitTorrentSync は、100GiB 540 円/月・・・あれ高いっ ww
※ さくらVPS自体の価格は別です。

この価格差は、プライベートってことで ww

さらには BitTorrentSync 。
これそもそもセキュリティやプライベートは守られているの?っていうゲートウェイ的な懸念点は、今でもありますが、540 円でプライベートなクラウドストレージが出来上がります。

キャプチャとっていた所 Sync Virtual Ma ・・・

なんと!
仮想マシンの同期で使わせようとしているのか!!!

Sync Logs ふむふむ。

Sync ISO

Sync 4K ・・・ Sync Everything。

オブジェクトストレージ上へ置いたおかげで、容量は256TB 、でも従量制。
でも、スピードはド低速 笑。

こんなストレージが出来上がりました。

せっかくのちょ~早い BitTorrentSync なのに、遅い s3fs-fuse のおかげで2拠点間の連携だといつまで経っても同期が終了しないという・・・。

ふむ。


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